アトピー性皮膚炎は一生「治らない」病気?

アトピー性皮膚炎は、よく「治らない病気」だといわれます。しかも、最近では大人になってからアトピー性皮膚炎が発症したり、症状がいったん治まった人の再発なども増えています。

どんな治療をしても、症状が治まらない。治まったかと思ったら、再発さらに酷い状態になってしまった。など、成人アトピー性皮膚炎の方は、就業にも出来ない程にまで悪化してしまう例も少なくありません。

これほど、医療が発達した現代、なぜアトピー性皮膚炎はいまだに「治らない」といわれるのでしょうか。

アトピー性皮膚炎の治療の現実

アトピー性皮膚炎に悩む人は、年々増加しています。にもかかわらず、アトピー性皮膚炎を根本的に治療する方法は、明確ではありません。

アトピー性皮膚炎の症状と言えば、肌の炎症です。そのため皮膚にばかり着目し過ぎ、治療の殆どは皮膚科の管理の元で行われます。しかし、症状を抑える程度しか効果がないのが現状です。

アトピー性皮膚炎になる根源はもっと、違うところになるのではないか?もしかしたら、その他に重要な要因があるのではいか?と考える方が正しいのではないでしょうか。

皮膚科に行っても、治療として行われるのは、「症状を和らげるため」のものであり、アトピー性皮膚炎そのものを治療するものではないからです。

勿論、皮膚科での治療は症状を抑えるために必要なことです。しかし、それだけではアトピー性皮膚炎を克服することが難しいということです。

医療現場で行われているアトピー性皮膚炎の治療方法

アトピー治療

 

実際の医療現場では、アトピー性皮膚炎の治療法として、次の3つのアプローチが行われます。

  • 薬物により炎症を抑える
  • 保湿剤によるスキンケア
  • アレルゲンとなる物質の除去

薬物により炎症を抑える治療

これは、副作用が大きく問題視されているステロイド剤や免疫抑制剤の使用により、アトピー性皮膚炎の炎症を抑える方法です。

アレルギー反応は、免疫機能の過剰反応であることが分かっているので、免疫機能を薬物によりコントロールして、アレルギー反応を抑えようとするものです。

表面にでてくる症状を薬物で改善しようとするもので、どうして症状がでてくるのか根本を治療するものでは在りません。

保湿剤によるスキンケア

アトピー性皮膚炎の症状は、肌の乾燥により悪化します。そのため、保湿剤を用いて、お肌の乾燥を防ぎ、症状を和らげようとするものです。

これも、アトピー性皮膚炎そのものを「治す」ものではありません。

アレルゲンとなる物質の除去

アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を起こす原因となるものを「アレルゲン」と呼びます。人によって、アレルゲンはさまざまで、検査で調べることもできますが、体験的に自分のアレルゲンを知っておくことも大切です。

「アレルゲンとなる物質の除去」とはつまり、アレルギー反応を起こすもの、起こす可能性のあるものを、身の回りから排除していくことです。

アトピー性皮膚炎の治療の過程では、アレルギー反応を起こすものを排除するのは必要なことです。しかし、それだけでは、根本的な治療にはなりません。

本当の意味での「治療」とは、たとえアレルゲンとなる物質に触れてもアレルギー反応がでないようにすることですよね。

治療方法に関する情報が錯乱する現実

アトピー情報

ネットで少し、アトピー性皮膚炎の治療法について検索してみると、膨大な量の情報が表示されます。しかし、必ずしも一貫性がなく、中には民間治療的な方法まであります。

まったく間逆の治療方法もあり、アトピー性皮膚炎の患者さんにとっては、情報が錯乱するばかりで、どれを指標にして良いのか途方にくれてしまうでしょう。

現場の医師によっても、ステロイド剤などの考え方はいろいろで、使用方法については温度差があります。

アトピー性皮膚炎の治療現場は、まさに「どの情報を頼りにすればよいのか分からない」状態なのです。

まとめ―皮膚や外的要因ばかり見ているから「治らない」?

以上のように、現在のアプローチは、患部である「皮膚」やアレルゲンなどの外的要素についての対処法でしかありません。

最近になって、ようやくアレルギーと消化器官との関連性が徐々に明らかになりつつあります。

表面的な症状や外的要素に注目するだけでなく、体の内側の機能に着目することが、アトピー性皮膚炎の根本的な治療に希望をあたえてくれるのかもしれません。