死因第1位の肺がんの初期症状と検査方法

食事制限している女性

肺がんは、日本人のがん死亡原因の一位です。肺がんは治りにくいがんであり、死亡率を下げるには予防することがもっとも大切になります。喫煙は、肺がんになる最大の原因ですが、それだけが肺がんの原因ではありません。
肺がんの初期症状や検査方法について理解を深めておきましょう。

肺がんの早期発見は困難

肺がんは、初期の段階では特別な症状がありません。初期症状がないことが多く、身体の異変を自覚したときには、すでにがんが進行しているケースがほとんどです。

肺がんを早期発見できた場合には、定期検診のときに偶然見つかったということが多いのです。

肺がんを早期発見するためには、肺がん初期段階での小さな変化を知っておくこと、自分の体調の変化に敏感になっておくことが大切です。

肺がんの初期症状

肺がんの初期症状肺がんの初期症状は、風邪の症状に似ているので、カン違いされることもしばしばあります。肺がんを早期発見するためには、次のような症状に気をつけておきましょう。

 

・空咳が長く続いている。
・咳がひどく、息切れがする。
・痰の量が増えた、色が濃い、または血痰がでることがある。
・胸の痛みが続いている。
・食べ物や飲み物が飲み込みにくくなった。
・食欲がない。
・体重が減った。
・首や顔がむくむ。
・疲労感がとれない。

これらの症状が継続して感じられるようであれば、できるだけ早く医療機関で検査を受けるようにしましょう。

肺がんの検査方法

 

肺がん検査方法肺がんの疑いがあるときには、まずレントゲン検査、血液検査、喀痰細胞診などが行われます。これらの検査は肺がんがあるかどうかを調べる検査方法ですが、一般的には複数の検査方法を組み合わせて行うことで肺がんの発見率が向上します。

胸部X線検査(レントゲン)

胸部のX線検査を行うことで、肺がんがあるかどうか、あるとしたらそのがんの位置を調べることができます。

X線検査を発展させたものに「胸部CT検査」があります。胸部CT検査は、胸をいろいろな角度からレントゲン撮影し、その情報をコンピューター解析することで、がんの大きさや場所、転移の有無などを確認することができます。

血液検査(腫瘍マーカー)

がん細胞は、特殊なたんぱく質や酵素を作り出します。そのため、血液検査でそれらの特殊な物質が血液中に含まれているかどうかを見ることで、がんの有無を調べることができます。

基本的には、血液を採取するだけで検査できますので、患者さんの身体にかかる負担が軽くてすみます。

喀痰細胞診

喀痰細胞診とは、痰を調べてどのような成分が含まれているかを見る検査方法です。特に、肺の入り口にできるがんを発見する目的で行われます。

一般的には、3日続けて痰を採取して、病院に提出します。採取された痰に、がん細胞がないか、顕微鏡を使って検査します。

喀痰細胞診は特に、X線検査で見つけにくい、初期段階の「扁平上皮がん」の発見にとても有用だとされています。

肺がんの予防はまず禁煙

禁煙

肺がんは、自覚症状があるときにはすでにがんが進行していることが多く、完治しにくいがんのひとつです。

肺がんを予防するにためには、まず禁煙です。日本では、ほかの先進諸国に比較して、男性の喫煙率が高く、女性の喫煙者も増加しています。

たばこの量と肺がんになる危険性には深い関連性があり、1日20本たばこを吸う人は、吸わない人に比べ、約10倍の可能性で肺がんで死亡すると報告されています。

 

まとめ―非喫煙者も定期検診を

また、たばこを吸わない人でも、他人の吸うタバコの煙で肺がんになることもよく知られています。

たばこは、肺がんになる大きな原因のひとつですが、そのほかにも、大気汚染やディーゼル、アスベストなどの影響も指摘されています。

ですから、喫煙しない人でも定期的な検診を受けることが、肺がんの死亡リスクを減らすことにつながります。