健康寿命を延ばすための生活

日本が超高齢化社会に突入したのは2007 年のことで、この年に高齢化率は初めて21%を超えました。 そして、2009 年には高齢化率が22.7%に伸び、2005 年以来、世界第1 位を記録し続けており、日本は男女ともに世界トップクラスの長寿国となりました。

2015年の見通し 65歳以上の人口 3,277万人 75歳以上の人口 1,574万人 ※厚生労働省調べ

長寿国として世界トップになることは、大変喜ばしいことのはず・・・ しかし、現在の日本の高齢化社会の現実を見たとき、これは本当に喜ばしいことなのだろうかと感じてしまいます。

平均寿命と健康年齢

2000年にWHO(世界保健機関)が健康寿命を提唱して以来 単に長生きをするのではなく、いかに元気で楽しく過ごせる時間を延ばすか、床に臥せることがない余生を送りたいと願う人が増えています。 では、下記の数字に着目ください。

男性の平均寿命と健康年齢との差 9.13年 女性の平均寿命と健康年齢との差 12.68年 ※平成22年厚生労働省調べ

このように現実では、平均寿命と健康年齢には大きな差があり、健康年齢が極めて短いことがわかります。 病院の管理下にある高齢者が非常に多く、理想と現実の違いにもっと着目する必要があります。

健康年齢を延ばすための方法

その背景には、私たち日本人の免疫力の低下が深く関係しているということを知る必要があります。 そして、免疫力の低下は高齢者だけの問題だけではなく、若い世代の人たちや子供達の中でも問題になっています。 私たちの健康は常に体の内外の危険因子におびやかされています。食事のたび、呼吸をするたびに大量の微生物が侵入し、からだのなかでは一日数千個ものがん細胞が生まれているとも言われています。 しかし、たいていの場合、私たちは病気にならずにすんでいます。なぜなら、私たちのからだには、生まれながら病気を防いだり治す力が備わっているからです。「自然治癒力」と呼ばれるものです。

免疫力を向上させることが健康年齢を延ばすキーワード

自然治癒力は、脳の視床下部となって、神経系、内分泌系、免疫系の三つを操りながら維持されています。このうち、病気を撃退するうえで特に重要なカギを握っているのが「免疫系」です。 免疫とは、体にもともとあるもの「自己」と、そうでないもの「非自己」を区別し、非自己だけを排除するしくみをいいます。簡単にいうと、人体を守る防衛軍のようなもので、白血球と呼ばれる兵隊が、非自己に対して軍隊ばりの組織力で応戦し、病気の芽を摘み取っていきます。 非自己として排除されるものには、細菌やウィルス、カビ、原虫、花粉のほか、体内で生じたがん細胞、老化した組織なども含まれます。免疫力が十分なら、病原菌がからだのなかに侵入してもすぐに排除できるし、癌が発生することもありません。また、体内に余分な物質(コレストロール、過酸化脂質など)がたまる心配も少なく、生活習慣病も予防できます。 年を取ると、単に免疫力が下がるだけでなく、免疫機構じたいにエラーが生じやすくなります。例えば、白血球の暴走によって起こる慢性関節リュウマチなどの自己免疫疾患はその最もたるものです。この疾患は、非自己を見分けるT細胞の能力が衰え、誤って自分自身の組織を攻撃・破壊してしまうために起こります。いずれにしても、高齢者ほど病気にかかりやすいのは、こうした免疫バランスの乱れが根底にあります。 最近は、免疫バランスを崩す要因(栄養過多、ストレス、化学薬品、電磁波など)が身の回りにあふれているため、若い世代の人でも油断はできません。いかにして免疫バランスを正常に保つか、これが健康で長生きする最大のキーワードといえます。

免疫力を向上には腸の健康から

医療に携わる立場の人間からすると、その免疫力に深く関わりを持っているのが、腸内環境であることは常識で、私たちの人生の善し悪しは、腸で決まると言っても過言ではないでしょう。 腸内に生息する細菌は100 兆個、1000 種以上、そしてその重量は1.5kg にも達すると言われています。これらの腸内中の細菌の数や種類、すなわち腸内フローラ(腸内微生物叢)は様々な要因の影響を受けることになります。たとえば、食生活の違い、ストレス、加齢も腸内フローラ形成に影響を与えるでしょう。また、構成している菌間のバランスのとれた相互関係も腸内フローラの形成に大きな影響を与えています。 以上のような複数の要因のバランスがとれていれば、個人にとって最適の腸内フローラが形成されることとなります。しかし、そのバランスが崩れると生体側の免疫系にも影響を与え多くの疾病の原因となり、その疾病として、感染症、アレルギー、炎症性大腸炎、がん、肥満、さらには自閉症があげられています。 腸内細菌は腸管の免疫系などと相互作用し、宿主の腸管の生理状態に大きな影響を与えているのです。このように腸内細菌やプロバイオティクス(免疫乳酸菌)は、腸管免疫細胞や他の免疫細胞の受容体を通じ免疫系を修飾し、免疫系が正常に働くように調整しているのです。

腸の健康には乳酸菌がよい

スーパーのヨーグルト売り場に行くと、「最近、健康のために毎朝ヨーグルトを食べるようにしてる。」 こんな声をよく聞く事があります。 近年の健康ブームで、乳酸菌が健康に役立つという情報が出回っていることによる影響だと思いますが、確かに腸の健康に乳酸菌が有用であることは、間違いはありません。 しかし、ヨーグルトを食べると健康になるというのは、少し間違った認識です。 健康維持(免疫向上効果)を目的とする場合は、ヨーグルトでは少し無理があります。

免疫力向上効果に優れた乳酸菌

まず、乳酸菌を選ぶ際に免疫向上効果のある乳酸菌を選ぶ必要があります。 現在、乳酸菌の中で最も免疫活性能力に優れている乳酸菌は、エンテロコッカス・フェカリスEF2001乳酸菌です。 image04 エンテロコッカス・フェカリス菌は、もともと人の腸の中に生息する常在菌で、球状の乳酸菌で、他の種類の乳酸菌を比較すると、小さな乳酸菌で免疫力を高める働きが強いことで知られています。      

免疫力向上のために必要な1日の摂取量

乳酸菌の種類に次いで重要になるのは、1日の摂取量です。 健康効果を得るためには、1日1兆個の乳酸菌を体内に入れる必要があります。 1兆個の乳酸菌と言っても、よく分からないと思いますが 一般的なヨーグルトには、100g中に100億個程度の乳酸菌が含まれていますので、市販されているヨーグルト100個分の乳酸菌が必要ということになります。 このように、ヨーグルトを毎日1個食べたとしても、健康維持に役立つことはありません。 本当に、健康のために乳酸菌を摂取する場合にはヨーグルトではなく、乳酸菌サプリメントを摂取することが必要になります。 乳酸菌サプリでの摂取量は、1回1000億個が平均量です。 エンテロコッカス・フェカリス菌配合の乳酸菌サプリメントは、1回1兆個を摂取できる乳酸菌サプリメントも販売されるよになってきました。

乳酸菌サプリメントは、純菌体が含有されているものがよい

乳酸菌サプリメントなのだから、乳酸菌100%は当たり前・・・と思っておられる人もいるでしょうが、実際には乳酸菌100%のサプリメントを商品化することが、容易なことではありません。 乳酸菌は大変デリケートなため、人間の細胞分裂の約200倍ものスピードで変化すると言われています。製造過程において乳酸菌体の成分が失われていたり、大量の添加物などが含まれているような乳酸菌サプリメントが多く、乳酸菌100%にはならないのが現状です。