こんにちは、腸の健康アドバイザーsayuriです。
前回は、便秘は病気じゃない?腸内環境が悪化するとマジで病気になるよ!必読!をご紹介しました。
説明に入る前に、miyuちゃんが今日は腸の話じゃないの?って言ってましたが、実は今日お話する免疫細胞の約70%が腸管に存在していると言われています。
なので、免疫力と腸内環境はとっても密接な関係があるんですね。
私たちの体を守る免疫力って、どんな働きをしてるの?
私たちの体には、病気にならないように自分の体を守る機能が備わっています。
この機能が免疫です。その働きに関わる器官を免疫系と呼び、免疫の程度を示すことを免疫力と呼びます。
細菌やウイルスが喉や鼻から体内に侵入すると、体の細胞を使って増殖しようとします。
その細菌やウイルスを食い止める働きをするのが、血管の中にいる免疫システムです。
自分を守る免疫細胞の働きを知ろう!
今回、其々の免疫細胞の働きを説明しますが、免役の中心を担う6つの免疫細胞の働きを説明していきます。
免疫の役割は、私たちの体にある病気の原因と闘い、健康を守ることです。つまり、体外から侵入してきた細菌やウイルスなどの病原菌や、細胞のミスコピーなどによって発生したガン細胞を攻撃して消滅させ、体の不調や病気を防いでくれます。
では早速、私たちの免疫の中心を担う、6つの免疫細胞の働きについて見て行きましょう!

健康な時には、正常な細胞たちは私たちの体の中で平和に暮らしています。
そして免疫細胞は、365日24時間休むことなく血管の中を細菌やウイルスなどの外敵がいないか、常に巡回しています。
そんな時、異物が私たちの体に侵入してきました!
今回、侵入してきたのは私たちを病気にしてしまうウイルスだったとしましょう。
ウイルスは、自分で分裂することが出来ないために、私たちの細胞の中に入り込み、自分たちの体をコピーし、どんどん増殖をはじめます。
ウイルスは、私たちの細胞の中に入り込むと24時間で約100万倍にも増殖すると言われています。
この時、まず最初にこの異常に対処するのがNK細胞とマクロファージです。
しかし、NK細胞とマクロファージの攻撃をうまくすり抜けるウイルスもいます。
NK細胞とマクロファージの攻撃をうまくすり抜けたウイルスは、増殖をはじめてしまうので何とかしなくては、いけません!
急激に増えるウイルスの場合、高熱が出やすいのは私たちの体の中でこんなことが起きているんですね。
そして、マクロファージには、もうひとつ大事な役割があります。
他の免疫細胞にウイルス(異物)の侵入を知らせます。
ポイント!
NK細胞とマクロファージは、どんな敵にも素早く反応し攻撃を仕掛けていきます。
そして、マクロファージは、他の免疫細胞にウイルス(異物)の侵入を知らせる働きをする。
マクロファージが発した合図は、ウイルスとの本格的な闘いを受け持つヘルパーT細胞へと届けられます。
合図を受け取ったヘルパーT細胞は、過去に侵入したウイルスかどうかを確認します。もし、過去に侵入したウイルスであれば記憶されていて(免疫記憶)同じウイルスだった場合は、素早く退治することができます。
ポイント!
ヘルパーT細胞は、侵入者の特徴を元に他の免疫細胞の仕事の効率を上げる役割を担っている
しかし!免疫記憶のないウイルスは、正常な細胞たちの中に侵入して増殖をしようとしてしまいます。
ここで登場するのが、免疫細胞の司令塔である樹状細胞!
まずはウイルスを捉え、ウイルスの特徴を分析した情報を攻撃専門の免疫細胞に伝えます。
ポイント!
樹状細胞は、ウイルスの特徴を分析した情報を、攻撃専門の免疫細胞に伝え応援する役割を担っている。樹状細胞の分析と号令のおかげでウイルス退治の効率は飛躍的します。
樹状細胞の情報を受け取る、攻撃専門の免疫細胞のひとつが、B細胞
ポイント!
このB細胞の特徴は樹状細胞からの情報を元に、相手に適した武器を作り出すことが出来ます。
作り出した武器で敵を弱体化させたり、目印をつけて捉えやすくします。
さらに樹状細胞からの情報で、殺しに特化した細胞症傷害性T細胞(キラーT細胞)も働き始めます。
ポイント!
キラーT細胞は感染した細胞を破壊します。
あらかじめ弱体化させたウイルスを体の中に入れて、特徴を記憶させる!さっき説明した、免疫記憶ってやつね!
こうして本物が侵入してきたとき、はじめから免疫細胞が効率的に働くことが出来るから、もし病気にかかったとしても重症化しないで比較的早く治るんですね。
これだけの細胞が自動的に異物の侵入を防ぐ驚異のシステム!
それが、私たちの備わった免疫機能なのです。
番外編!アレルギーの人の免疫の働きって?
花粉症や食物アレルギーや、アトピー性皮膚炎などのアレルギーの人は、免疫細胞が過剰に反応することによって、引き起こされる免疫異常の病気と言われています。
その仕組みについて、少しお話したいと思います。
先程、其々の免疫細胞の役割について説明してきましたが、ウイルスや細菌などの病原菌が私たちの体の中に侵入してきたときに、いち早く察知し捉える役割を担っている、NK細胞とマクロファージですが、この2つの細胞は、ちょっと困った性質をもっています。
例えば、私たちの体にとって無害な卵や小麦などが入ってきました。
常に血液の中を巡回しているNK細胞とマクロファージは、卵や小麦なども害を与える侵入者と間違って攻撃しようとしてしまいます。
とっても頼りになるNK細胞とマクロファージですが、正義感が強すぎて時に頑固な一面があるんですね!このような状態が続いてしまうと、アレルギーを引き起こしてしまいます。

そこで登場するのが、Tレグ細胞と呼ばる免疫細胞です。NK細胞とマクロファージが捉えてきた侵入者が敵かどうかを判断する免疫細胞の役割を担います。
このTレグ細胞の判断によって侵入者が、有害か無害かを判断する。栄養を届けてくれる卵や小麦が、私たちの体の中に入ることを許可することで、アレルギーを回避することが出来ます。
この過剰な免疫反応を抑えることに特化したリンパ球の、制御性T細胞(Tレグ細胞)が発見されたのは20年くらい前なんですね!
免役反応を抑えるTレグ細胞が少ない人は、アレルギーになりやすいと言われています。
まとめ
いかがでしたか?
私たちの内なる名医!365日24時間休むことなく、私たちのためだけに働き続けてくれる免疫細胞たち!
そんな免疫細胞たちに感謝し、少しでも免疫細胞が働きやすい環境を作ってあげること大切だと思いませんか?
免役細胞の約70%が腸管の中に存在すると言われています。
腸内環境の悪化は、この免疫細胞の働きを阻害することになります。
腸内環境そして免疫細胞に優しい生活はじめましょう!
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