こんにちは、腸の健康アドバイザーsayuriです。
松方弘樹さんが脳腫瘍の疑い。1日も早く元気になられると良いですね。
しかし、本当にがん多いですね。
今回、松方弘樹さんを襲った脳腫瘍は、誰にでも起こり得る病気のひとつです。
今日は、脳腫瘍についてお話をしていきたいと思います。
脳腫瘍の原因は?
脳腫瘍の原因については、科学的に判明しておらず、誰でも発症する恐れがある病気のひとつです。
また、一般的ながんは高齢者になるほど発症する可能性が高くなりますよね。
しかし、脳腫瘍に関しては年齢は全く関係がありません。
胎児のときから脳腫瘍がみつかることもあるし、高齢者でもあるんですね。
脳腫瘍に関しては、遺伝子の変異が原因であることは判っています。
しかし、どうして遺伝子が変異しているのかは、未だに判っていません。
難しいですよね。原因が特定できないと予防のしようがないですからね。
はっきりとした原因が特定できないとなると、早期発見!これに尽きますね。
今回、松方弘樹さんが脳腫瘍になられたことで、テレビには専門家の先生たちが脳腫瘍の症状や治療法についてお話されています。
昨日、富永病院 脳神経外科 部長 乾敏彦先生が、ミヤネ屋に出演されていました。
番組の中で、とっても詳しく解説されていたので、その内容をまとめてみました。
脳腫瘍があると起こる症状

若年層から高齢者まで誰でも起こり得るという脳腫瘍ですが、殆どの場合は予兆があると言われています。
しかし、脳腫瘍の場合は、腫瘍ができる場所や大きさによって、異なった症状が起きてきます。
松方弘樹さんの経緯と症状
松方弘樹さんの病状に関しては、まだ発表されていませんが
一部の報道によると、腫瘍自体は小さいが厄介なところにある。と言われています。
松方弘樹さんが入院するまでの経緯と症状について、見ていきましょう。
今月の初め | 体調不良を訴える
|
13日 | かかりつけの病院を受診 |
15日 | 検査 |
16・17日 | 検査結果「脳に黒い影がある」 |
18日~ | 別の病院で連日 精密検査 脳腫瘍の可能性がある。 長期療養とさらなる検査が必要 |
今回、松方さんが感じていた症状のうち
一番最初の頭痛は、脳腫瘍に初期症状で一番多い症状になります。
そして脳腫瘍が進行するにつれ
- からだ全体がしびれる
- 腕に力が入らない
このような症状が出てくると言われています。
しかし、この2つの症状は、脳腫瘍特有の症状ではなく、脳腫瘍の出来る場所や大きさによって起きる症状と言われています。
脳腫瘍の早期発見のポイント!初期症状とは?

脳腫瘍の場合は、症状の出かたはさまざまです。
大きく分けると、この2つの症状になると言われています。
脳腫瘍の症状は、腫瘍自体が良性・悪性に関わらず、脳の中に異物によって脳が圧迫されることによって起こる症状です。
まず、主な初期症状は
・頭痛
・吐き気
この2つの症状が、脳腫瘍の主な症状です。
脳腫瘍の頭痛と吐き気の特徴
頭痛や吐き気がある人は、脳腫瘍でなくても沢山いますよね。
脳腫瘍が原因で起こる頭痛と吐き気の症状は、4つの特徴があります。
- 朝起きたときが一番ひどい
- 噴水のような嘔吐
- 嘔吐するとスッキリ感があり頭痛も治まる
- 昼間、夜は調子がよい。
この4つの症状が、脳梗塞によって引き起こされる頭痛の特徴です。
朝起きたとき、頭痛が酷く嘔吐をしてしまうが、嘔吐した後は普通に食事ができるしケロッとしている。
片頭痛など場合はは、寝ると治まることが多いですが、
脳腫瘍の場合は寝ると悪化することが多いと言われています。
脳腫瘍の頭痛はどうして朝が一番酷いの?
脳腫瘍の頭痛は、どうして朝に頭痛が酷くなるのか?
その理由は、頭蓋内圧と呼ばれるもので寝てる間に脳の中の圧力が高まってしまうため。
起きて活動していると、脳の圧力が弱まるために痛みが軽減していきます。
脳腫瘍が進行すると出てくる症状
まず、脳腫瘍の初期症状は頭痛や吐き気から起こることが多いと言われています。

そして、脳のどの機能を司る部分に腫瘍が出来てしまったかによって出てくる症状があります。
- 手足のしびれ
- 耳が聞こえづらい
- 視野の異常
- しゃべりづらい
このように、腫瘍ができた場所によってそれぞれ異なった症状が出てきます。
これらの症状の特徴は、左右同時に症状が現れることは少なく、片側に症状が現れることが殆どと言われています。
またこの症状には再現性があり、一度症状が治まったと思っても、また症状が出てくる。
治ったり出たりを繰り返し、少しずつ悪化していくと言われています。
初期症状である、頭痛や吐き気に合わせて、さまざまな症状が出てくることもあれば、どちらかしか症状が出ない人もいます。
また、腫瘍がゆっくりと大きくなる場合などは、自覚症状が全くない人もいます。
乳幼児の場合の脳腫瘍の症状
脳腫瘍は、乳幼児にも多い腫瘍のひとつです。
乳幼児の場合は、喋ることができないので症状を伝えることができません。
乳幼児によくある症状は
- 何となく機嫌が悪い
- 頭位拡大が起きる
乳幼児の場合は、頭蓋骨が非常に柔らかいので、目視で分かるくらい頭が急に大きくなることがあります。
赤ちゃんでも、脳腫瘍になってしまうことがある!って知識が大切です。
脳腫瘍の検査法
まず、脳の中に出来ている腫瘍が、良性か悪性かを調べる必要があります。
組織診断
一番確実なのは、組織診断で腫瘍の一部または腫瘍の全体をとって病理診断を行う方法です。
組織診断する目的だけであれば、頭に100円玉くらいの小さい穴を開け、特殊な針を刺して組織を取る。
危険な場所に腫瘍が出来ていたとしても、このような方法で一部でも腫瘍の組織を取ることが出来れば、病理診断をすることができます。
画像検査やペット検査
画像検査は、危険な場所に腫瘍が出ている場合、組織をとることによって障害が残ってしまう危険性がある場合などに行われます。
MRIなどの画像検査やペット検査など、全てのデータを駆使し、これは良性か悪性なのか絞り込んでいきます。
しかし、これは経験豊富な先生の推測で、最終的には見切り発車せざる得ないこともあるようです。
脳腫瘍の種類と治療法
脳腫瘍とは、頭蓋骨の中にできる腫瘍のことで大きく2つの種類に分けられます。
原発性脳腫瘍 | 脳そのものに腫瘍ができる。 |
転移性脳腫瘍 | からだの他の部位にできたがんが転移してできる |
転移性脳腫瘍の場合は、特に肺癌からの転移が多いと言われています。
脳腫瘍は、世界保健機構(WHO)によって、最も低いグレード1から、最も高いグレード4まで4段階に分かれています。
脳腫瘍の治療法は大きく3つに分類されます。
外科療法 | 開頭手術による摘出 |
化学療法 | 抗がん剤治療 |
放射線治療 |
|
脳腫瘍に場合は、良性・悪性に関わらず開頭手術によって腫瘍を摘出するのが、一番良い治療法です。
内臓などにできる腫瘍の手術の場合は、再発予防のために腫瘍が出来たところだけを切除せず、広い範囲で切除します。
脳の場合は、広い範囲切除することで、障害が残る可能性があり脳の障害を失ってまでするメリットがないと判断します。
脳腫瘍の手術法
脳腫瘍に場合は、腫瘍ができる場所によって手術の方法は異なります。
脳腫瘍の種類別の手術法を見ていきましょう。

神経膠腫(しんけいこうしゅ)(グリオーマ)
神経膠腫は、脳の中にできる腫瘍のこと。
表面に近い場所であれば、手術で切除することができます。
しかし、脳深部になるにつれ切除が難しくなり取、切除することで障害が残る可能性が高くなってきます。
髄膜腫(ずいまくしゅ)
脳の表面の硬膜から発生する腫瘍で、脳を圧迫することで症状が起きてきます。
しかし、脳細胞に食い込んでいるわけではないため、脳細胞を押してるだけなので切除した後は、非常に経過よいと言われています。
腫瘍が小さければ、小さい傷で済む場合もあるが、大きいものなら広く切開する必要があります。
脳の可塑性(かそせい)は、大きな腫瘍で長期間押した状態が続くと、手術の後でも、押していた部分の脳のふくらみが悪くて、脳脊髄液が溜まってしまうこともあると言われています。
聴神経腫瘍
耳の神経、聴力に関わる神経に腫瘍ができる。
耳の後ろに5~6㎝に穴をあけて、顕微鏡で見ながら神経にできた腫瘍だけを綺麗に切除していきます。
下垂体腫瘍(かすいたい)
鼻の真上あたりの奥にかる下垂体に腫瘍ができる。
下垂体腫瘍の場合は、鼻の穴から腫瘍を切除します。
その症状や場所によって、次のような方法で切除を行います。
- 手術顕微鏡でする
- 神経内視鏡(腹腔鏡の小さいばん)
鼻の中から切除するため、傷口は分かりません。
脳の中にある腫瘍
脳の中にある腫瘍は、腫瘍のできた場所によって2つの方法のどちらかで切除していきます。
1つ目
脳の表面には、感覚神経の中枢や運動神経の中枢などの大変重要な働きをしている部分と、そうでない部分が存在します。
重要なことをしていない場所の脳を一部切開して、そこから腫瘍を切除していきます。
2つ目
生まれつき解剖学的に脳に出来ている溝、前頭葉と側頭葉などの間の溝を利用して、脳を分けて脳を傷つけずに腫瘍を切除していきます。
脳を一度分けても、その溝はくっ付くので心配はありません。
このような手術を行える場合は、障害も出にくいと言われています。
脳腫瘍の放射線療法と化学療法
人間の命の源である脳幹部にある腫瘍の場合は、手術によって切除することが困難な場合があります。
大脳、小脳からの全ての神経線維は、巡り巡って脳幹を通って首から下に行きます。
そのため、脳幹に腫瘍ができてしまうと、どこを触っても障害がでてしまう可能性があると言われています。
脳幹部の腫瘍は、検査をしようとしても、脳幹部をさわることで障害が出てしまう可能性があるので、検査もできません。
このような場合は、放射線療法や抗がん剤治療などを行うことになります。
頭部専用のガンマナイフは、腫瘍の組織系にもよりますが、脳腫瘍にはかなり有効とされています。
昔なら手術することが出来なかったような、無数にできた移転性脳腫瘍でも治療が可能になりました。
ガンマナイフ治療ってどんなの?
ガンマナイフは、頭を固定して、癌細胞だけにターゲットを絞ってガンマ線をあて、ピンポイントで腫瘍を全部焼き切ってしまうことで、ほぼ綺麗に腫瘍は消えてしまいます。
通常は、1回に20個までの腫瘍にガンマ線をあてることができ、20個以上ある場合には2回にわけて治療を行います。
患者は寝てるだけ、痛みもありません。
狭いところに数時間、閉じ込めら治療を行います。
治療の後は、直ぐに日常生活をおくれるようになります。
1回の治療によって、数ヶ月間の間に腫瘍は消えていきます。
ただし、脳幹部にできた腫瘍にガンマ線をあてる場合は、非常に重要な神経が密集しているので、線量を少し落とす必要があります。
そのため、脳の中にできた腫瘍を十分焼き切るだけの線量があてることが出来ないこともあるようです。
再発した場合は、3ヶ月以上あけていれば再度、ガンマナイフ治療を受けることができます。
ガンマナイフと、サイバーナイフについては保険治療です。
悪性脳腫瘍の場合は、放射線と化学療法を併用する
悪性の場合は、放射線治療と抗がん剤治療を併用で行うことが多いようです。
脳腫瘍の化学療法は、抗脳腫瘍剤を使用し、抗がん剤特有の副作用の症状は抑えられおり、日常生活を送りながら、抗脳腫瘍剤治療行うことができます。
まとめ
どんな病気でも、早期発見することが一番大切だからね。
脳腫瘍の初期症状を見逃さないことが、とっても大切ですね。
早期発見のためには、ちょっとした気にることを放置しないこと!
脳腫瘍でよく起きる初期症状は
- 頭痛
- 吐き気
この2つの症状です。
その他にも、腫瘍のできる場所によって、このような症状がでてきます。
- 手足のしびれ
- 耳が聞こえづらい
- しゃべりづらい
心配になったときには、専門家に一度診てもらいましょう。
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