成人のアトピー性皮膚炎の原因と治療法

アトピー性皮膚炎というと子供がかかるものというイメージがありますが、最近は成人の方でも、アトピー性皮膚炎の症状に悩む人が増えています。成人になってからアトピー性皮膚炎になる原因はどのようなことなのでしょうか。

成人のアトピー性皮膚炎が増えている

アトピー性皮膚炎というと子供のときにかかっていても、成人すると改善されるものがほとんでした。

子供がアトピー性皮膚炎になりやすいのは、皮膚の保護機能が発達しきれていないからだといわれています。その場合、成長とともに症状はやわらいできます。

ところが近年、生活習慣や食習慣の変化から、大人になっても症状が改善されない人が増えています。大人になってからアトピー性皮膚炎が再発したり、大人になってから発症するケースが増えているのです。

成人のアトピー性皮膚炎の原因は腸内環境

腸内環境の改善
成人がアトピー性皮膚炎になる原因は、たばこ、砂糖、油、ハウスダスト、ダニなど、いろいろなものが挙げられます。
しかし、それらは外的要因でしかありません。

成人のアトピー性皮膚炎が増加している背景には、食習慣の変化などによる腸内環境の悪化が考えられています。腸内環境が悪化するというのはどういうことでしょうか。

腸内には善玉菌と悪玉菌が住んでいます。善玉菌は私たちの身体にとって有益な働きをしてくれます。一方、悪玉菌が腸に増殖すると、便秘などの腸の不調を起こしやすくなります。つまり、腸内環境が悪化するということは、悪玉菌が腸内に増えていろいろな悪影響を及ぼしている状態なのです。

腸は、私たちの身体の中の消化器官として重要な役割を持っています。栄養分の消化吸収や排泄にかかわる仕事を担っています。また、腸には他に「免疫」という大切な役目があるのです。

免疫バランスの乱れ

「免疫」というのは、私たちの身体がもともと持っている防御装置のようなものです。

免疫機能とは、私たちの身体の中に侵入してくる病原菌などの外敵を見つけだし、即座に退治する仕組みのことです。この免疫機能が正常に働いている人は、風邪などの病気に対して抵抗力が強く、病気にかかりにくくなります。

普段は、身体に入って悪さを使用とする外敵を排除してくれる免疫ですが、腸内環境が悪化すると、この免疫機能が正常に働かないことがあります。

免疫バランスが乱れてしまうと、免疫細胞はカン違いをして、本来なら無害であるはずのものに過剰に反応してしまうことがあります。これがアトピー性皮膚炎などに代表されるアレルギー症状です。

成人のアトピー性皮膚炎の治療法

食事療法

アトピー 食事療法アトピー性皮膚炎の食事療法としては2種類のアプローチの仕方があります。

1.アレルゲンとなる可能性のある食品を避ける
2.腸内環境をととのえ、免疫機能を正常にする食品を摂る

アレルゲンの可能性のある食品をさけるだけでなく、アレルギーを起こす食品も普通に食べられるようになることを目指します。

しかし、具体的に何が良くて、何がダメなのかということは、その患者さんによって異なります。白血球やリンパ球の率によっても、とるべき食材や調理法が異なるので、専門医のアドバイスを受けましょう。

少なくとも、なるべく化学物質を体内に入れないようにすることと、老廃物をためないようにすることが大切です。

薬での治療法

アトピー 薬物療法

アトピー性皮膚炎を薬で治療する場合、一般的に処方される薬には次のようなものがあります。

外用薬(塗り薬)

ステロイド外用薬や免疫抑制剤外用薬などが処方されます。いずれも、免疫反応を抑え、炎症を防ぐ効果があります。

内服薬(飲み薬)

塗り薬であまり効果が出ない場合、ステロイド内服薬や免疫抑制剤の飲み薬が用いられることがあります。他に、かゆみどめとして抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬が処方されます。

保湿剤

皮膚の乾燥を防いだり改善する目的で、保湿剤が処方される場合もあります。水分や油分を補うもので、ローションやクリームなど、いくつかのタイプに分かれます。

まとめ

アトピー性皮膚炎の治療は、症状が良くなったり、悪くなったりを繰り返しながら改善を目指していくものです。あせらずじっくりと治療に当たることが大切です。